第三十三回 「大東亜戦争未だ終わらず」

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平成26年7月12日 第33回講座

今回は特別編として難波市民学習センターocat2
(OCAT)に場所を移し、第二部では、日頃
護国活動に尽力されている諸先生方をお招き
しての座談会も開催され、内容の濃いものと
なりました。

会場には衆議院議員三宅博氏をはじめ、多数
の愛国者の方々の御出席を得て
今、日本人として何を為すべきか、正しい歴
史を踏まえてその上に立つ我々がどうあるべ
きかを改めて問い直し、背中を押された自分
がいました。

第一部 「大東亜戦争未だ終わらず」

ー日本民族滅亡の危機は続くー

長谷川先生が書き下ろされた本日の講演要旨

本日、陽暦七月十二日は、昭和十一年に「二・二六事件」の青年将校が処刑された
日で存り、その二年後に、我國に対する威力偵察を蘇連軍が満蘇国境で仕掛けて来
た「張鼓峰」事件勃発の日でも有ります。
当時、欧州では、スペイン内戦が枢軸国側の勝利を予感させ、二次大戦勃発の気運
が高まりつつ有り、支那大陸では、「支那事変ー戦争ではないー」が継続して居り
ました。

正に、国家存亡の危機に在りました。
然し、現下の「偽日本」よりは、遥かに安定、安心、充足の国民生活が存在して居
ました。
現実の生活が逼迫、困窮しては居ても、日本民族が滅亡する可能性は、殆ど皆無で
有りました。国民皆が、正しい「國語」を使用し、「國史」に学び、「教育勅語」
で有るべき国民道徳を身に着け、悠久の民族精神の中に、永遠の精神的生命を保障
されて居たので有ります。過去、現在、未来の時空を超越して、日本民族が存在す
る限り、我々日本人は、個人の肉体が摩耗、消失する事が在っても、民族の中に、
その精神的生命を遡及、或は継続する事が出来るのです。即ち、吾等日本人は、民
族存続を前提として、永遠の生命を授与されて居るので有ります。

然有りながら、現下の「偽日本」社会を直視した時、これを「日本」と認識出来ま
しょうか。
「民族」を民族足らしめる基本は「言語」で存り、我國の場合「國語」で有ります。
神代、万葉の古から現在に至る迄、日本民族共有、共通の言語で存った「國語」は
現在大いに乱れ、外来語が氾濫し、就中醜悪な「米英語」「和製英語」の洪水は、
清澄純粋な我國語を汚染汚濁汚辱し続けて居ります。
固有の言語や歴史を喪失されれば、その言語や歴史的価値観に拠って意志、感性等
を共有、共生して来たその民族は死滅します。
つまり、現在の「非日日本」は、日本民族滅亡の危機に直面して居ります。
昭和十年代や、同二十年の「終戦」直後よりも、遥かに危険な民族存亡の危機に瀕
して居るので在ります。

この民族的危機は、偶然に成行き的に発生したものでは無く、飽く迄も日本民族の
精神文化的絶滅を目的に設定された「GHQ反日体制」に因る極めて長期的な「反
日・非日・脱日洗脳工作」の結果で有ります。
占領軍が直接統治を行なえば、誰も信用せずに反発するだけですが、有無を言わせ
ずに洗脳した日本人に「日本及び日本的なるもの」を否定、排除させ、最終的には
日本民族の精神文化的絶滅を図る。それが、我國を敵視して占領した反日連合国の
目的でした。

狡猾な反日占領政策、謀略に因って、「日本国鉄」は「JR」に「農協」は「JA」
に「専売公社」は「JT」に等々、光輝有る「日本」は、卑しい米国の保護国、隷
属国たる「ジャパン」に貶められ、自らの奴隷根性で、伝統有る民間企業の社名も
横文字や片仮名に改悪、改称され、最早「日本」「大日本」「亜西亜」「東亜」「
明治」等の日本的会社名は、殆ど壊滅してしまいました。

反日連合国の意図、作戦は見事に成功したかにも観えます。
然し「神州は不滅」です。三千年の「國史」の存在は、低劣醜悪な「反日体制」よ
りも、遥かに強力です。「日本人拉致問題」「尖閣諸島問題」「東日本大震災」等
々で、日本人は覚醒しつつ有ります。「欧米物質文明」に対決する精神文化闘争た
る大東亜戦争の意義を今こそ再確認しましょう。

【長谷川潤先生の横顔】

gionmaturi昭和二十二年十一月十日生。現在六十六歳。
福岡県出身。京都府八幡市在住。
同志社大学文学部、昭和四十七年卒業。
民間会社二年余勤務後、大阪府公立中学校にて、社会科を
教える。

日教組の反日教育是正に尽力。雑誌『正論』、テレビ朝日
「朝まで生テレビ」「サンデー・プロジェクト」、NHK
「ことばとテレビ」などで教育問題に提言を行なってきた。
退官後は、各地の講演会を通じ、教育再生への啓蒙活動。
また、皇国再興・皇軍再建を心に誓い、愛国維新國體護持
運動に挺身中。

著書に『学校の常識』、『中学生亡国論』他。

※参加の皆さんへ推薦書物
・「神皇正統記」、「古事記」、「史記」(支那の民族性
を知る為)

所謂「従軍慰安婦=性奴隷」の大ウソ

[所謂戦後四十年以上も経って創られた反日神話]

韓国=中共=北鮮=米国、「反日枢軸」
日本軍将兵は強姦魔で殺人鬼。全くウソ出鱈目。

[「偽日本政府」も共犯]

「日韓基本条約で解決済」解決とは問題を前提。
「女性基金で償い済」償うとは悪事を認める。

[「反日無罪」「愛国有罪」]

「日本人拉致、誘拐事件」犯人は処罰されたか。
「在特会事件」在朝から公園を取戻すのが犯罪。

「四面米歌(米化)」を聞く

[「この国」は「日本」なのか、「ジャパン」か]

世間に溢れる低級劣悪な米国文化、歌謡、言語。
「日本及び日本的なるもの」は何処に消された。

[「民族」の根幹は「言語」]

人類は、必ず何処かの「民族」に属する。
「地球人」「地球市民」等は存在し得ない。
「エスペラント語」を知って居ますか。

[「國語」「國民精神」の喪失こそ民族の滅亡]

「民族」を滅ぼすには「國語」「國史」「國民道徳」を弾圧、抑圧、禁止
するのが常套手段。

[「GHQ反日占領体制」の完成]

「日本及び日本的なるもの」の否定、絶滅。
「反日洗脳」を受けた「日本人=日狂素・反日メディア等々」を悪用。
「以夷制夷」の戦略。

「大東亜戦争」の世界史的意義

[「ローズベルト」と「チャーチル」の謀略]

昭和十六年。欧州で「英国」は孤立無援。
米国国内では「反戦運動」が強く、参戦不可。
「日本」を追い詰めて米英に「最初の一発」を撃たせて、同盟国のドイツ攻
撃の口実作り。

[「東亜文化圏」と「西欧米文明圏」の相克]

「東亜精神文化」ー自らの精神を高める「道」。
「欧米文明」ー自らの心身の物質的、本能的な欲求の充足を追求する。
「東亜」は自然と共存、「欧米」は自然を征服。

[「独立自衛自存」の為の「大東亜戦争」]

開戦の「詔書」の歴史的意義
嘉永六年の「黒船来航」以来の植民地化の危機。
再度、米英、蘇連等の欧米列強が我國を脅かす。

[「滅私奉公」、亜西亜の解放]

欧米列強に支配され、虐げられて居たアジアの諸民族を解放、独立させる為
の「聖戦」
日本一國が、三百万人以上の死者を蒙り、アジアの独立に貢献した。
正に「滅私奉公」。
一部「反日諸国」を除いて、大部分の非欧米諸民族は我「日本」及び「皇軍
」に感謝。

[「大東亜戦争」の勝敗]

戦争には「戦争目的」が有り、勝てば目的達成。
「自存自衛」ー遺憾ながら、軍事的に敗北。
「アジアの解放、独立」ー見事に達成、勝利。

[「大東亜戦争」の継承で「日本民族」は実在す]

現在、「米国化」で日本社会は腐敗、混乱。
米国大衆文化の問題点と「価値観」を否定する論理、正当性は、過去の
「真正日本」に在り。
日本民族の特性。「清く正しく美しく雄々しく逞しく優しく自然と共に
在る」性格の復活を。

「二次大戦」以後の世界

[米蘇両国に拠る世界二分割支配]

同じ穴のムジナが世界の大部分を支配。
「ヤルタ・ポツダム体制」虐殺国同士の冷戦。
蘇連ー「満州・シベリア大虐殺」
米国ー「東京・広島・長崎等々の大虐殺」。
「反日連合国」は、「加害者」で有って「被害者」では無く、
我「日本」は「被害者」で有って「加害者」では無い。
だが「反日洗脳狂育」で日本人に「加害者意識」を強要、定植した。

[「第三世界」の登場)]

「大東亜戦争」での世界史的な勝利が、非欧米植民地諸国の独立を生んだ。
日本の國産み。
米蘇両国世界分割支配の「冷戦」の下で、我國が全世界に提示した「非欧米」
「反欧米」の精神が、世界各地に伝播、拡散した。

[所謂「冷戦」の終幕と「世界戦国時代」の到来]

米蘇両支配大国の衰亡、滅亡。
米国は、昭和五十年迄のヴェトナム侵略失敗で、国力や道義的価値観を低下、
社会の混乱を招き、蘇連、中共の対外侵出に怯えた。
蘇連は、米国の国際的地位の低下を悪用して、軍備を増強させ、伝統的な
「南下政策」で、「アフガニスタン」を侵略。十年後に失敗。
軍拡に伴う財政の過剰負担と、アフガン侵略失敗で生じた社会的混乱から
「蘇連邦崩壊」。
米国に、世界単独支配の実力は無く、世界は「戦国時代」に移行。現在に至
る。

[所謂「新興国」の台頭]

疑似「西欧米文明」の拡散と自然破壊の激増
「世界西欧米化」に起因する資本主義的毒素の蔓延。
「利潤追求」と言う最大、最終目的の為には、人間的、自然的価値の破壊を
平然と大規模に促進する。

典型的悪例たる「中共」の場合。「思想・発想」の転換。「鄧小平」路線。
事実上の(悪き)資本主義導入。
日本からの「政府開発援助(ODA)」を悪用。
日本の高度技術、経営管理技法や人材等々の盗窃、略取、国内奴隷的労働力
搾取に拠る低廉価輸出での外貨獲得。獲得外貨の海外投資。資本利得の追求。
「中共」崩壊に備え、海外への資産逃避。国内の環境問題には全く無関心。
「大気汚染」「土壌汚染」「水質汚濁」「砂漠化」「二酸化炭素垂流し」

滅亡に瀕する日本民族、人類を救済する為の「大東亜戦争」

[日本民族の敵、人類の敵に対する正義の闘争]

[西欧米物質文明に依る人類滅亡を防止する理念]

[人類・世界救済の起点としての日本民族の覚醒]

第二部 「座談会」

登壇者の方々の横顔紹介 (年齢順)

葛目 浩一 氏

昭和十一年十月二日、東京都杉並区生まれ、kuzumesensei
七十七歳。
日本大学法学部を卒業後、機械関係の専門
商社で営業を担当。
退職後の平成十五年四月から「新聞アイデ
ンティティ」を一人で発行。
現在発行部数は無料配布分を含めて、六千
部。
いまの自分の生き方に大きく影響したもの
は、「少年期に受けた、終戦後の教師など大人たちの掌を返したような変貌に対する
衝撃と不信感、中高時代の新聞部活動から
培った新聞への想いを実現したい。」

【愛読書・推薦書物】
一、高橋 史郎 著/致知出版社

『日本が二度と立ち上がれないように、アメリカが占領期に行ったこと』

二、山際 澄夫 著/WAC

『すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」』

【課 題】
歴史認識戦争に勝つには日本人は如何にあるべきか。

吉村 伊平 氏

昭和二十年三月三日生まれ。大阪府大阪市yoshimurasensei
出身、六十九歳。住吉区に在住。
早稲田大学卒業。幽顕塾々生。
堺商工会議所、市内特定郵便局に勤める
現在は、「大和心のつどひ」を主宰。
また、大東亜戦争顕彰関西実行委員会にたずさわる。

【愛読書・推薦書物】
一、西郷隆盛 著『西郷南州遺訓』
二、勝 海舟 著『氷川清話』

【課題】
日本の将来と人類の大平和

南木 隆治 氏

昭和二十八年十月十五日生まれ。大阪市出身、minakisensei
六十歳。松原市在住。
大阪府立住吉高等学校、和歌山大学経済学部
産業工学科卒業。
大手薬品会社勤務後、大阪府立高等学校教諭。
三年前に退任。
現在は、情報提供と意見交換のサイトである
「南木倶楽部全国」の主宰者。
保守系各種団体等の顧問を務める。

【愛読書・推薦書物】
一、岡 潔 著『日本のこころ』
二、マルコ・ポーロ『東方見聞録(マルコポーロの大冒険』
三、スウェン・ヘディン『中央アジア探検記』

【課 題】
朝鮮半島情勢
中華人民共和国一党独裁の終わる日

谷田川 惣 氏

昭和四十七年七月四日生まれ。京都府久御山町tanitagawasensei
出身。四十二歳。京都市北区在住。
立命館大学法学部卒業。出版社編集次長、フリ
ーランスライターを経て、現在は、出版社編集
長のかたわら評論家として著述業にもたずさわ
る。

【愛読書・推薦書物】
一、中村 粢 著『大東亜戦争への道』
二、竹田 恒泰 著『旧皇族が語る天皇の歴史』
三、中川 八洋 著『正統の哲学 異端の思想』

【課 題】
皇室典範の改正
憲法改正

 

開戦の詔書(しょうしょ) (昭和16年12月8日)天佑(てんゆう)ヲ保有シ万世一系ノ皇祚(こうそ)()メル大日本帝国天皇ハ(あきらか)ニ忠誠勇武ナル汝有衆(ゆうしゅう)ニ示ス。

(ここ)ニ米国(および)英国ニ対シテ(たたかい)ヲ宣ス。

朕ガ陸海将兵ハ全力ヲ(ふるっ)テ交戦ニ従事シ、朕ガ百僚有司(ひゃくりょうゆうし)励精(れいせい)職務ヲ奉行(ほうこう)シ、朕ガ衆庶(しゅうしょ)ハ各々其ノ本分ヲ尽シ、億兆一心(いっしん)国家ノ総力ヲ挙ゲテ征戦ノ目的ヲ達成スルニ遺算(いさん)ナカラムコトヲ()セヨ。

抑々(そもそも)東亜ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄与スルハ、丕顕(ひけん)ナル皇祖考(こうそこう)、丕承(ひしょう)ナル皇考(こうこう)作述(さくじゅつ)セル遠猷(えんゆう)ニシテ、朕ガ拳々(けんけん)()カザル所。

(しこう)シテ列国トノ交誼(こうぎ)(あつ)クシ、万邦共栄ノ(たのしみ)(とも)ニスルハ、之亦(これまた)帝国ガ常ニ国交ノ要義ト為ス所ナリ。

今ヤ不幸ニシテ米英両国ト釁端(きんたん)ヲ開クニ至ル。(まこと)()ムヲ得ザルモノアリ。(あに)朕ガ志ナラムヤ。

中華民国政府(さき)ニ帝国ノ真意ヲ解セズ、(みだり)ニ事ヲ構ヘテ東亜ノ平和ヲ撹乱(かくらん)シ、(つい)ニ帝国ヲシテ干戈(かんか)()ルニ至ラシメ、(ここ)ニ四年有余(ゆうよ)()タリ。

(さいわい)ニ国民政府更新スルアリ。帝国ハ(これ)ト善隣ノ(よしみ)ヲ結ビ(あい)提携スルニ至レルモ、重慶ニ残存スル政権ハ、米英ノ庇蔭(ひいん)(たの)ミテ、兄弟(けいてい)(なお)(いま)(かき)相鬩(あいせめ)クヲ(あらた)メズ。

米英両国ハ、残存政権ヲ支援シテ東亜ノ禍乱(からん)ヲ助長シ、平和ノ美名ニ(かく)レテ東洋制覇ノ非望ヲ(たくまし)ウセムトス。

(あまつさ)ヘ与国ヲ(いざな)ヒ、帝国ノ周辺ニ於テ武備ヲ増強シテ我ニ挑戦シ、更ニ帝国ノ平和的通商ニ()ラユル妨害ヲ与ヘ、遂ニ経済断交ヲ(あえ)テシ、帝国ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ。

朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ(うち)ニ回復セシメムトシ、隠忍久シキニ(わた)リタルモ、彼ハ(ごう)交譲(こうじょう)ノ精神ナク、(いたずら)ニ時局ノ解決ヲ遷延(せんえん)セシメテ、此ノ(かん)(かえ)ッテ益々経済上軍事上ノ脅威ヲ増大シ、以テ我ヲ屈従セシメムトス。

(かく)ノ如クニシテ推移セムカ、東亜安定ニ関スル帝国積年ノ努力ハ(ことごと)ク水泡ニ帰シ、帝国ノ存立、(また)(まさ)危殆(きたい)(ひん)セリ。

事既(ことすで)ニ此ニ至ル。帝国ハ今ヤ自存自衛ノ為、蹶然(けつぜん)()ッテ一切ノ障礙(しょうがい)破碎(はさい)スルノ(ほか)ナキナリ。

皇祖(こうそ)皇宗(こうそう)ノ神霊、(かみ)ニ在リ。

朕ハ汝有衆(ゆうしゅう)ノ忠誠勇武ニ信倚(しんい)シ、祖宗(そそう)ノ遺業ヲ恢弘(かいこう)シ、(すみやか)ニ禍根ヲ芟除(さんじょ)シテ、東亜永遠ノ平和ヲ確立シ、以テ帝国ノ光栄ヲ保全セムコトヲ期ス。

御名御璽

◆天祐: 天の助け
◆皇祚を践む: 天皇の位につく
◆昭に: はっきりと
◆有衆: 国民
◆百僚有司: もろもろの役人
◆励精: 精を出してはげむこと。精励
◆奉行する: 命令を受けて行う
◆衆庶: もろもろの人
◆遺算: 見込みちがい。誤算
◆丕顕: 大いにあきらかなこと
◆皇祖考: 天皇の亡祖父。ここでは明治天皇
◆丕承: 大いに受け継ぐこと
◆皇考: 天皇の亡父。ここでは大正天皇
◆作述する: 新たに創作したり、先人の業績を受け継いだりすること
◆遠猷: 遠い将来までのはかりごと
◆拳々措カザル: 常に心にもち続ける
◆而して: そうであるから
◆交誼: 交際
◆釁端を開く: 争いを始める
◆豈: どうして
◆曩に: 先に。かつて
◆干戈: たてとほこ→武器
◆庇蔭: ひさしのかげ→かばうこと
◆牆に相鬩く: 仲間内で争う
◆剰え: それだけでなく
◆与国: 同盟国
◆毫も: いささかも
◆交譲: 互いに譲りあうこと
◆徒に: むだに。意味もなく
◆時局: その時の社会の状態
◆推移セムカ: 推移したならば
◆危殆に瀕する: 危険な状態に陥る
◆蹶然: 決然。覚悟を決めて
◆皇祖皇宗: 天照大神に始まる天皇歴代の祖先
◆信倚する: 信頼する
◆祖宗: 先祖代々の君主
◆恢弘する: 事業などを大きくしておしひろめる
◆芟除する: 除き去る


ここでは、当時の原文を忠実に再現することよりも、戦後の教育を受けた世代にとって読みやすくなるよう、以下のような変更を加えました。

1. 文章に句読点を挿入しました。
2. カタカナ書体に濁点をつけました。
3. 旧漢字を新漢字に変更しました。

kugiri1

 

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